ミナペルホネンdop生地|タンバリン、チョウチョ、ライトベリー
日本のテキスタイルブランド「mina perhonen ミナペルホネン」。
刺繍を施した、華やかだけれど同時にどこかほっとする、あたたかみと優しさのある特別な生地を作るブランドです。
「mina perhonen」の「mina」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味していて、デザイナーの皆川さんがフィンランドを旅するなかでライフスタイルや文化に共感をし、フィンランド語で名づけられたそうです。
確かにミナペルホネンの生地からは、フィンランドや北欧の森の中や湖、草花にさす柔らかな光のような、そんなあたたかく爽やかな空気を感じられる気がします。ブランドが始まったのは1995年。
わたしが初めてミナペルホネンのお店を訪れたのは、2010年くらいだったと思います。
「わあ!かわいい!」と胸が高鳴ったことを今でもよく覚えています。
そこから時が流れ現在、ご縁があってカチートファニチャーでは、新しい椅子やお修理の椅子に、ミナペルホネンの生地を張らせていただいています。ミナペルホネンの生地に包まれた椅子やスツールが出来上がると、ちょっと特別な存在感があって、お気に入りの一脚がいっそう好きになるような、暮らしがより楽しくなるような、目に入ると嬉しくなっちゃうような、そんな素敵さがあります。
あのとき感じた胸の高鳴りを、家具を通してお客さまにお伝えできればと思っています。
「dop」という生地
カチートファニチャーで椅子などに張っているミナペルホネンの生地は、dopという生地です。
生地の表裏両面が違う色の二重織で作られる「ダブルフェイス」という生地なのですが、
これの何が良いかというと、まず、強度が増してより丈夫な生地になるという点があります。 そして、これが本当に凄いなと思うのですが、表と裏で違う色の生地を使ってダブルフェイス(両面生地)にしていることで、
使っていくなかで表面の糸が擦り切れると、裏面の色がにじむように現れ、新たな表情として楽しむことができるように作られているのです。無垢材の家具がそうであるように、経年変化によって風合いが魅力的になるように、
使う時間の積み重ねで、自分だけの愛着あるものになっていくように、
永く愛用できるよう考え、作られている生地がdopです。
どうしても生地は摩耗して擦り切れていくものですが、それをダブルフェイスにすることで丈夫に、そして、使いこむ楽しみのある生地にデザインされているのが、本当に素敵です。
ちなみに、モールスキンという素材で作られているのですが、起毛のある柔らかな手触りの生地で、触ると気持ち良いのもとても好きな生地です。
そして、dopに刺繍が施され柄が表現された生地となるのですが、「タンバリン」「チョウチョ」、そして新しく「ライトベリー」を加えて、3つの柄の生地があります。
それぞれ、すこしご紹介させてください。
tambourine タンバリン
小さな粒が集まり輪になったタンバリン。
一粒一粒、個性を持つ粒がふくらみのある刺繍で表現されています。
chouho チョウチョ
自由にちょうちょが舞う姿が楽しく、軽やかな空気が感じられる生地です。
light berry ライトベリー
新しくラインナップに加わったdopの新柄です。
光をたくさん浴びて熟した実を描いたライトベリー。
葉の隙間から注ぐ陽を受けて、小さな光を集めたように実る果実が細やかな刺繍で表現されています。dopの新柄「ライトベリー」が仲間入りし、また、全体の色ラインナップも新しくなったミナペルホネンdop生地は、どれも心が躍るようなかわいらしさと、そして、あたたかな優しさを感じさせてくれ、胸をときめかさずにはいられない生地ばかりです。
ミナペルホネンの生地で、特別なお気に入りの一脚ができれば嬉しい限りです。