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COLUMN

「No.42」という椅子の角度や高さ、座り心地について

こちらの椅子は背もたれの角度がかわるちょっと変わった椅子、No.42。
北欧はデンマークの「カイ・クリスチャンセン」さんによるデザインで、徳島県の「宮崎椅子製作所」さんの製作です。

カイクリスチャンセンがデザインで宮崎椅子製作所のNo.42という椅子

ラインや見た目の美しさもさることながら、この椅子の大きな特徴のひとつは、背もたれの角度が少し変わること。
それにより、とても座り心地のいい椅子なのですが、北欧のサイズそのままだと、生活様式や体格の違いから、どうしても日本のご家庭で使うには難しい場面が多いことも。

そこでカチートファニチャーでは、北欧オリジナルのサイズも、日本のご家庭にあわせて調整したサイズも、両方を座り比べて体感していただけるようにしています。

高さのちがいって?サイズの調整って?背もたれの角度が変わるって?など、たびたび尋ねられることを中心に、すこしお話しさせていただきます。

高さと傾きについて

元々の座面高は46cmと、靴をはいての生活や身体の大きな方に合いやすい高さになっています。
なので日本の生活ではちょっと座面が高いかもしれません。
また、角度が変わる背もたれですが、実際に座ってみると、椅子自体の後傾の影響か、日本の方の体格では「少し倒れすぎる?」と感じる方が多いようです。

カイクリスチャンセンがデザインで宮崎椅子製作所のNo.42という椅子のオリジナルの高さで足がついていない

上の写真の女性モデル、身長は154cm。北欧オリジナルの座面高46cmのサイズに座っています。
よく見るとちょっと「かかと」が浮いています。その影響か、膝と腰に負担を感じているようでした。また、背も少し倒れすぎて腹筋に力がいるとのことでした。
この様に、そのままだと高さや椅子自体の傾きがちょっと合わないかも?という場合には、サイズの調整が必要になってきます。

そして、下の写真は脚をカットして、高さと傾き(少し前傾に)調整をした椅子です。
カイクリスチャンセンがデザインで宮崎椅子製作所のNo.42という椅子の脚をカットして足が着くように調整

女性の「かかと」の着き具合が少し違います。
背の傾き具合も少しゆるやかになり、より自然な姿勢で座れるようになりました。

この「少し」実はけっこう大きな違いがあって、長く座っていられるようになったり、腰が楽になったりと、より心地よく座っていただけることが多いです。

背もたれの動きについて

写真のように背もたれが動いて角度が変わります。

カイクリスチャンセンがデザインで宮崎椅子製作所のNo.42という椅子の動く背中

おしりの位置を変えることで、快適な背もたれの角度を見つけます。

カイクリスチャンセンがデザインで宮崎椅子製作所のNo.42という椅子の座り心地について

深く腰かけると腰と背が立って、食事や読書にぴったりです。
逆に少し浅く、少しだけおしりを前にして後ろにもたれると、背が後ろに倒れて、ゆったりくつろいだ座り心地に。

背の角度は少ししか動かないのですが、けっこう座り心地がかわり、シーンを選ばず座ることができます。

どのくらいの人がカットするの?

実際に、オリジナルの高さ・傾きのパターンと、カット調整したパターンの両方を店頭で座り比べていただくと、8割程度のお客さまが調整した高さ・傾きを選ばれて、2割程度のお客さまがそのままの高さを選ばれています。
体格や座り心地のお好みなどで、カット調整をしたほうがいいかどうかは変わってきますが、感覚的なところはどうしても座ってみないとわからないので、ぜひ両方のパターンを試しにいらしてください。

長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
長く使う椅子ですので、より心地いい、ご自身にぴったりの一脚に出会っていただければ嬉しい限りです。

No.42チェア(宮崎椅子製作所)について→